地方独立行政法人 東京都立病院機構 豊島病院
豊島病院は、東京都板橋区にある、明治31年に設立された110年を超える歴史のある病院です。設立時、所在地が北豊島郡にあったことから、現在の名前がつきました。平成11年に老朽化のため全面改装を行い、都立病院として地域の皆さんにご利用いただいておりましたが、21年4月1日、財団法人東京都保健医療公社豊島病院として再出発をいたしました。未開棟であった2つの病棟を、22年6月と23年6月にそれぞれ1病棟ずつ開棟しました。これにより運用する病床は415床となり、総合病院として各科の機能をフルに活かせる体制となりました。24年4月1日には東京都保健医療公社が公益財団法人として認定されました。公益財団法人東京都保健医療公社の基本理念は「医療で地域を支える」ことにあります。
都公社豊島病院では、「救急医療」、「がん医療」及び「脳血管疾患医療」の3つを重点医療として掲げ展開しておりますが、「感染症医療」、「精神科救急」などの行政的医療や「緩和医療」、「周産期医療」など当院の特色ある医療にも積極的に取り組んでいきます。
「救急医療」では、「断らない救急」をモットーに、二次救急を主体に脳卒中・急性心筋梗塞・消化管出血などの三次救急に対応できるようにしています。25年4月からは、救急科を設置し、救急の対応を円滑に行えるようにしました。急性心筋梗塞・消化管出血に対しては24時間対応できる体制が整いました。
「がん医療」では、24年から院内の様々な意見を取り込むようにキャンサーボードを開始しました。24年4月に「東京都大腸がん診療連携協力病院」、25年4月には「東京都胃がん診療連携協力病院」に認定されました。25年7月には外来化学療法室を拡充しました。今後も施設整備を行っていき、がん医療の充実を図っていきます。
「脳血管疾患医療」については、22年10月から脳卒中ケアユニット(SCU)をスタートさせ、従来の開頭術に加え、脳動脈瘤コイル塞栓術、頸部内頸動脈狭窄に対するステント留置術など血管内外科に力を入れています。
「感染症医療」では、23年度に改修工事が終了し、感染症に対応できる病床数が80床になりました。将来、新型インフルエンザなどの流行の際は、都立駒込病院・墨東病院、都公社荏原病院と共に対応します。24年度からは板橋区医師会中心の板橋区地域感染症対策合同カンファレンスに参画し、板橋区全体の感染症対策向上に貢献しています。院内感染予防には、感染症内科医師・感染管理看護師を中心に対策を取っています。
「精神科医療」でも自傷他害の恐れのある患者さんを入院させる精神科救急を開院以来夜間・休日に対応してきました。23年8月1日からは昼間も同様の患者さんに対応するスーパー救急を実施していますので、当院では24時間365日精神科救急に対応することができます。
「周産期医療」に関しましては、22年10月から周産期連携病院として、35週2,000g以上の新生児に対応し、年間600以上の分娩を扱っています。今後も、産科医と小児科医が共に協力して、周産期医療の充実を図っていきます。